ICコマンドで指定された初期条件をプロットする方法はありません。初期温度のような初期条件（IC：Initial Condition）をプロットするために定義されたプロット制御コマンド（/PBC、/PBF、/PSFなど）は、これまで存在しませんでした。 また、初期条件は永続的（permanent）なものではなく、モデルの解析時には上書きされるので、CDWRITEでは書き込まれません。 このような理由で、ICのプロット機能は開発されませんでした。 初期温度を視覚的に確認する必要がある場合は、次の手順を推奨します。 1.”IC”コマンドを”D”コマンドで置き換えます。2.モデル（0アクティブDOF）を解析して、/POST1で温度をポスト処理します。3.LDREADを使用して、当該温度を取得したら、別の解析に初期温度として読み込みます（LDREAD,TEMP,,,,2）。 繰り返しますが、上記の手順は必須ではなく、初期温度のプロットを生成するための推奨事項という位置付けです。 別のオプションとしては、時刻歴応答解析の極めて短い時間増分（time=1e-8 s）で1つの荷重ステップ（1つのサブステップを使用）を解析することが考えられます。温度は初期温度からわずかに変化する可能性がありますが、時刻歴応答解析では、time=0（初期条件）の結果に近似するはずです （これは、定常状態ケースでは同様には機能しませんが、通常、使用するのは、時刻歴応答解析のICです（ただし、場合によっては、最終的な解に収束するまでの時間を短縮するため、非線形定常状態解析でもICが使用されます））。