流体全般

流体全般

Under-Relaxation Factors(不足緩和係数)とは?

    • FAQFAQ
      Participant

      概要: FLUENT で解く方程式は非線形性を有しており、方程式の収束した解を安定させて得るため、 計算途中の解Φの変化量をコントロールする必要があります。 不足緩和係数はコントロールする一つのパラメータであり、計算を安定的に行うために必要なパラメータです。 定義: FLUENTソルバーでは不足緩和係数αを用いて、以下のように各セルの解Φを更新します。 Φnew=Φold + α×⊿Φ Φ:計算によって得られる各方向の速度、圧力、乱流パラメータなどの解のこと Φnew:あるセルで新しく得られた解 Φold:あるセルでの古い解 ⊿Φ:FLUENTソルバーによって得られた解の変化量 不足緩和係数の設定パネル場所: Fluent 2019R2ではSolution→Controlsより指定します。 指定方法の方針: 不足緩和係数の調整は、計算条件によって適当な値の模索が必要となります。 最適な設定は過去の経験から判断しており、CFD技術の中でも理論化し難いところです。 不足緩和係数の値を変更すると以下の傾向を示します。 <不足緩和係数を小さくすると、解の変化量が小さい> メリット:計算は安定 デメリット:収束までの繰り返し計算の回数が増加 <不足緩和係数を大きくすると、解の変化量が大きい> メリット:収束までの繰り返し計算の回数が減少 デメリット:計算は不安定 基本的な指定方法の推奨は以下となります。 1. デフォルト値を採用 2. 計算が安定しない場合、0.1程度減