構造全般

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FSIで減衰による位相遅れが生じないのはなぜですか。

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      時刻歴応答構造解析では、減衰を用いると減衰項に起因する位相遅れが生じます(変位ではなく、速度に比例)。 非定常FSI解析では状況は異なります。FluentはMechanicalに減衰マトリクスを与えません。代わりにMechanicalは変位をFluentに渡し、Fluentは力(圧力)を返します。 ただし、流体流れは通常非圧縮性を持つと考えられるので上流での変化は即座に下流でも見られます。 (圧縮性流れが一般に使用されるのは、密度変化を温度の関数として用いている場合です。したがって、高マッハ数の外部流れのような流れと組み合わせてエネルギー方程式を解く必要があります。) このため、変位がFluentに送られてから即座に力が返されて位相遅れが生じないという、Mechanicalシミュレーションの処理方法のように粘度がFSIシミュレーションに影響することはありません。