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[FAQ]

陽極と陰極の移動係数の使い方は、順反応と逆反応の速度係数に類似しています。 これらはすべての反応に存在しますが、一方の方向の速度は場合によってはごくわずかになります。 各反応はその条件において平衡となるため、正しい純速度を得るには両方の係数が必要です。 反応が陰極と陽極のどちらで定義されているかに応じて、どちらかの方向の速度を打ち消すのが過電圧（電圧）の符号です。 式7-84より、ゼロ係数を使っても、その方向の速度が必ずしもゼロになるわけではないことがわかります。 (電荷移動係数×過電圧）により、反応の発生に必要なエネルギー入力（正または負）が決まります（有限速度反応の活性化エネルギーと同様）。 活性化エネルギーをゼロに設定すると、エネルギー障壁のない反応が生じます。この場合も同様です。 なおかつ、一方向の速度が過電圧に依存しなくなります。 それにより、その方向の速度が、ゼロ以外の係数を使用した場合よりもさらに大きくなり、最終的には間違った純速度になります。