流体全般

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伸長粘度特性のモデル化にはどのような方法がありますか?

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      Polyflowで伸長粘度特性をモデル化するには、大きくわけて3つの方法があります。 ———- (1) 粘弾性モデルで伸長粘度データをフィッティングする方法 (2) ひずみ依存粘度モデルの利用(シェルモデル用) (3) 一般化ニュートン流体モデルをUDFでカスタマイズする方法 ———- (1) 粘弾性モデルで伸長粘度データをフィッティングする方法  Polyflowにおける標準的な伸長粘度のモデル化方法です。  粘弾性モデルを使用するため計算コストは高くなりますが、実測の伸長粘度データに対して  Polymatでフィッティングを行った結果を計算に使用できますので、実測データから厳密に  伸長粘度特性をモデル化することが可能です。  Polymatユーザーズガイド10章の例題4が伸長粘度データフィッティングの具体例となります。  Polymat User’s Guide / Chapter 10: Examples / 10.4. Example 4: Ismal Differential Viscoelastic Model (2) ひずみ依存粘度モデルの利用(シェルモデル用)  シェルモデルでブロー成形解析や熱成形解析などを実施する場合の選択肢になります。  粘弾性モデルを使用しないため計算コストが低く、計算の安定性が高いというメリットがあります。  初期状態からのひずみ量と粘度の関係で粘度変化(伸長粘度)をモデル化します。  変形速度(伸長速度)の違いは考慮しないため、簡易的なモデル化方法と言えますが、定性的な評価には有用な選択肢です。  例題123が具体例となります。 (3) 一般化ニュートン流体モデルをUDFでカスタマイズする方法  一般化ニュートン流体の粘性をUDF(ユーザー定義関数:User Defined Function)を用いて  伸長速度依存関数として定義することで、伸長粘度特性を表現しようとするモデル化方法です。  粘弾性モデルを用いないため計算コストや収束性などの点では有利であることが期待されますが  UDFの作成と操作を要するため中級者以上のスキルが必要です。  例題99が具体例となります。