流体全般

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乱流境界条件の簡易的な目安

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      乱流モデルを使用すると境界条件で乱流に関する条件を指定する必要があります。ここではその設定値の目安をご紹介します。 流れの乱れの程度を経験式や実験データで与えられる場合は数式やプロファイルを使って境界条件を設定します。大抵の場合はこのように与えられないと思いますので一定値で設定します。設定方法はいくつかありますが、デフォルトのままIntensity and Viscosity Ratioを使うことが多いです。以下がその目安です。 Intensityは平均速度に対する乱れの速度の割合で、以下のマニュアルの記述にある「1%以下の乱流強度は一般に低いとみなされ,10%より大きい乱流強度は強いとみなされる」を基準に決めます。デフォルト値は5%です。発達したパイプの流れに限れば、マニュアルに推定式が載っております。 Viscosity Ratioは粘性と乱流粘性の比で、目安としては外部流ではデフォルト値の10より小さい値、内部流ではデフォルト値かそれより少し大きい値にします。 Viscosity Ratioの代わりにTurbulence Length ScaleかHydraulic Diameterを指定する方法もあります。完全に発達した内部流などの特定の条件に対して入力するためのガイドラインがいくつかマニュアルに記述されておりますのでご確認ください。 オンラインマニュアル Determining Turbulence Parameters https://ansyshelp.ansys.com/account/secured?returnurl=/Views/Secured/corp/v193/flu_ug/x1-4300008.63.2.html%23flu_ug_ke_params 日本語版(R19.0) https://ansyshelp.ansys.com/account/secured?returnurl=/Views/Secured/corp/v190_ja/flu_ug/x1-4300008.63.2.html%23flu_ug_ke_params 大抵の場合は、境界値よりも計算領域内部で生成される乱れのほうが大きいので、この設定値の結果への影響は小さいと言われておりますが、上記を参考に設定してみてください。