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パリス則とKcを併用できますか。

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      静的亀裂進展のケースで、Kcを直接使用できます(詳細については、CGROW,FCOPTIONを参照)。 ドキュメント(『破壊解析ガイド』の3.1.2節)に、この詳細が記載されています。 ただし基本的に、疲労亀裂進展では、KとKcを単純に比較することはありません(これが行われるのは、上記のように静的亀裂進展のケースのみです)。 亀裂進展速度を評価する代わりに、応力拡大係数の範囲に注目する必要があります。 これは、応力寿命疲労に類似しています。 応力を降伏応力と比較する代わりに、たとえば、応力振幅(応力の範囲)と比較します。 その理由として、疲労(繰り返し荷重)亀裂進展では、KがKcに達する前に、亀裂が始まる可能性があるということが挙げられます。 パリス則では、この点、すなわち”C”および”m”パラメータの必要性が考慮されます。 Kcのように単一のしきい値に注目したい場合、パリス則の代わりに静的亀裂進展を使用する必要があります。 ただし、得られる結果は保守的ではないと考えられます。 その理由として、K < Kcの場合でも、パリス則は累積損傷を考慮することが挙げられます。 このため、材料パラメータ"C"および"m"がKcの代わりに使用されます。