エレクトロニクス

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Q3Dでの多入力多出力のネットの解析方法

    • 22t1086w
      Subscriber

      現在、ハーフブリッジ型降圧コンバータ回路のPCB基板における寄生パラメータの抽出をAnsys Q3D Extractorで行っています。
      本解析対象の基板には、1つのネット内に複数の入力端子および出力端子を持つ導体パターン(多入力多出力構造)が存在します。
      各端子間の寄生パラメータ(特にインダクタンス)を求めたいと考えていますが、Q3Dではソース(Source)は複数設定可能な一方で、シンク(Sink)は1つしか設定できないため、正確なモデル化ができずに困っています。
      さらに、本回路ではスイッチング動作により電流の流れる方向が周期的に変化するため、どの端子をソース、どの端子をシンクとして設定すべきかについても判断に迷っています。
      つきましては、以下の点についてご教示いただけますと幸いです。

      1. Q3Dで多入力多出力構造を持つ導体ネットの寄生パラメータを抽出する一般的な方法はありますか?
      2. 電流の流れ方向が周期的に変化する場合、ソース/シンクの設定はどのように行うのが適切でしょうか?

      解析精度を維持しつつ、実回路の動作を正確に反映できる手法について、アドバイスをいただければ幸いです。

    • makoto.kawano
      Ansys Employee

      1.一般的にはQ3Dにて解析した結果を等価回路と出力し、Circuitにてスイッチング波形を入力した回路解析を実行します。
       このとき回路解析に等価回路を渡した場合、Source、Sinkの場所は関係なく、どちらも入出力端子のターミナルとして認識されます。
       そのためSinkの場所を気にすることなく、どこか1つをSinkにすることをご提案致します。

      2.マトリクスの結果を確認する場合はSinkの位置によってインダクタンスマトリクスは変わりますが、1. の通り、等価回路に渡した場合はSourceもSinkも変わりはありません。
       スイッチング波形を入力した端子が電流の入り口になります。
       もしマトリクスとして評価をするのであれば move sink のReduce機能をご提案致します。

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