Ansysのシミュレーションを使用して水素の採用を加速パート4 - 利用
水素は産業と輸送の脱炭素化に向けて、注目されているエネルギー源のひとつです。想定される使用方法は直接燃焼や燃料電池等が挙げられますが、水素使用によるの主要な生成物は水であり、利用段階での二酸化炭素排出量をゼロにすることができます。
燃焼は今日、発電と輸送に利用されています。その他のエネルギー消費量が多い産業においても、脱炭素化に向けて水素が注目されています。水素への無理のない移行方法として、燃焼プロセスに使用される燃料を水素にで置き換えることが検討されています。本講演では、ガスタービンや炉の運転の安定性を損なうことなく効率を最適化し、NOx排出抑制を実現するためのシミュレーションの活用方法について説明します。
また、水素はe-fuel(合成燃料)の主成分としても使用されます。 水素から製造される電子アンモニア(E-Annmonia)も、優れたエネルギー・キャリアとみなされており、こちらも本ウェビナーで取り扱います。
燃料電池には水素を電気エネルギーや力学的エネルギーに変換する上での技術的に優れた点がいくつかあります。
例えば、他のエネルギー変換に比べて効率が高い(60%以上)、排出ガスが少ない(NOxが発生しない)、自動車輸送から大規模な電力網への統合まで幅広い分野で使用できる、熱損失が少ない、などです。
自動車産業はすでに燃料電池自動車を販売しています。また、航空宇宙産業でも燃料電池の実証機がいくつか作られています。
このように実際に燃料電池を使用するにあたり、シミュレーションはその設計と運用の両方に役立てることが可能です。
具体的には熱損失、活性化損失、活性表面積の効率的利用など、あらゆる効率損失を評価するのに役立ちます。また、分極曲線の予測、設計の最適化、燃料電池の長寿命化にも役立てられます。
主要技術のうち、今回はPEMFC(プロトン交換膜型燃料電池)とSOFC(固体酸化物形燃料電池)の2つを取り上げます。
この4回の水素ウェビナーシリーズの最終回となる本ウェビナーでは、分極曲線の予測、設計の最適化、燃料電池の長寿命化に加え、
ガスタービンや炉の運転の安定性を損なうことなく効率を最適化し、NOx排出を抑制するためにシミュレーションがどのように役立つのかについて理解を深めていただきます。
【申込締切】
12月11日(水) 13:00まで
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